家庭用蓄電池の設置場所はどこが良い?屋内・屋外のおすすめ場所と設置条件

家庭用蓄電池の設置場所

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家庭用蓄電池の設置を検討した際に「敷地が狭いけど大丈夫?」「室内外のどっちが良いの?」などと置き場所に悩んでしまいますよね。せっかく蓄電池を設置するなら、故障や劣化リスクが少ない場所を選んで長持ちさせて使いたいです。

結論
  • 蓄電池の屋外設置なら直射日光が当たりにくく水はけの良い北側がおすすめ
  • 屋内は分電盤に近く、床の強度や点検スペースを確保できる場所が候補
  • 海が近いエリアは塩害に強い製品を選ぶ

蓄電池の設置場所は、屋外なら北側など直射日光を避けやすく水はけの良い場所が第一候補です。屋外に十分なスペースを確保できない場合や、塩害・積雪などの影響を受けやすい地域では、屋内設置に対応した製品も検討しましょう。

屋内に設置する場合は、分電盤に近く床の強度と点検スペースを確保できる場所が候補です。屋内・屋外のどちらに設置できるかは製品によって異なるため、希望する場所に対応した機種を選ばなくてはいけません。

なお、総務省消防庁では家庭用蓄電池の普及に伴って蓄電池設備の規制の見直しを行っており、設置場所のルールが設けられています。蓄電池は火災リスクなどがあるため、法令やメーカー指定の条件に従って設置しましょう。

三浦 瞬
三浦 瞬

まずは屋外の北側や日陰など、直射日光を避けられる場所を確認してみましょう。スペースや環境条件が合わなければ、屋内設置に対応した製品も選択肢になります。

最終的には現地調査で、設置できる場所と機種を確認するのが確実です。

この記事では、蓄電池設置におけるルールを法律や条例の観点から詳しく解説します。屋内外の設置場所や容量20kWh超の蓄電池を設置する場合の届出についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

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著者情報
株式会社エクスゲート
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株式会社エクスゲートは経済産業省に登録小売電気事業者として届け出(登録番号A0166)の上、自社ブランドの新電力サービス「EXでんき」を提供しております。監修者の三浦瞬は小売電気アドバイザーの資格を保有しYouTube「小売電気アドバイザー三浦チャンネル」を運営しております。 当サイトは消費者庁や国民生活センターのガイドラインや関連法令を順守するとともに、正確で公平な情報を客観的にお届けします。

蓄電池は環境条件と法令基準を満たす場所に設置

蓄電池 環境条件と法令基準を満たす場所に設置

蓄電池の設置場所は製品が正常に動作できる環境に加え、消防法による基準を満たす必要があります。蓄電池には屋内・屋外設置タイプが存在するほか、製品による条件の違いもあるためルールを守って安全に利用しましょう。

蓄電池を安全に使用し続けるためには、直射日光や高温を避けた安定した場所に設置するのが基本です。自分では詳しい内容が分からなくても、見積もりなどを依頼した際に業者側が周辺環境を調査してくれます。

例えば、ニチコンのESS-U5は屋外設置が前提の製品で、-10~40℃まで動作可能です。一方、住友電工のPOWER DEPO Vなど屋内設置に対応したモデルも存在します。

蓄電池の設置場所に関わる消防法や火災予防条例のルール

家庭用蓄電池 設置場所のルール
法令に基づく
蓄電池の設置条件
詳細
(東京都の例)
建物との距離規制対象となる設備は
原則3m以上(例外あり)
接地面安定した場所に置く
換気・水気密閉空間は避ける
転倒対策地震などに備える
※所定の延焼防止措置が講じられた設備などは、3mの離隔距離が不要になる場合があります。

蓄電池設備は消防法をもとに各自治体が定める火災予防条例などの法令に加え、製品ごとの環境条件を満たした場所に設置する必要があります。ルールを守らず設置すると、火災や事故のリスクが高まるため注意しましょう。

火災予防条例は自治体によって内容に多少の差がありますが、いずれも消防法をもとに作られています。蓄電池の設置場所を検討する際は、消防法とあわせて住んでいる自治体の火災予防条例を確認してください。

可燃物・建物から一定距離を確保する

可燃物・建物から一定距離を確保する

火災予防条例の規制対象となる屋外の蓄電池設備では、建築物から原則3m以上の距離を確保する必要があります。消防庁長官が定める延焼防止措置が講じられた設備などは3mの離隔距離が不要になる場合があります。

そのため、家庭用蓄電池であればすべて建物から3m離さなければならないわけではありません。蓄電池の容量や安全性能、設置する場所の条件などによって適用される基準が異なるため、実際の設置可否は施工業者や管轄消防署に確認しましょう。

安定した場所に置く

安定した場所に置く

蓄電池は各製品の仕様にあわせ、安定した場所に設置する必要があります。コンクリート基盤や専用の置台を設置するケースもありますが、必要な施工方法は製品ごとに違うため、見積もりを取得する際に確認するのがおすすめです。

ただし、必ずしもコンクリートの上に設置しなければならないわけではありません。メーカー指定の置台などを使用するケースも多いため、コンクリートの基礎工事が必要かどうかは各製品の説明書に従いましょう。

開放形鉛蓄電池の設置では耐酸性の床材を用いることが火災予防条例などで義務付けられていますが、一般家庭向けに販売されているのはリチウムイオン電池が主流なので気にする必要はほとんどありません。

水が浸透しにくい環境を確保する

総務省消防庁の蓄電池設備の関係規定を見ると、屋外に設置する蓄電池は水が浸透・侵入する恐れのない位置に設置すると記載されています。雨水などが侵入すると故障の原因になるため、置き場所には注意しましょう。

屋外に設置する場合は密閉された空間など、湿気の多い場所は避けるのが無難です。密室だと熱がこもりやすく、故障や劣化の原因になります。ただし、法律で厳密な湿度などが指定されているわけではないため、各製品の設置要件も確認しましょう。

例えば、住友電工の「パワーデポ POWER DEPO®V」は完全密閉型の筐体を採用しており、脱衣所など高湿度な環境下にも設置できます。

転倒防止などの安全対策を行う

転倒防止などの安全対策を行う

消防法をもとに作られた火災予防条例では、蓄電池の設置に対して安易に転倒・破損しないような構造にするよう記載されています。地震などで転倒すると怪我や破損のリスクが高く、製品の仕様に従って地面に固定設置するなど対策が必要です。

屋内に置く場合も転倒しないように各製品の仕様に従って設置しましょう。人の行き来が多い場所は衝突などによる転倒もしやすく、特に設置方法に気を付けなくてはいけません。

総務省消防庁の資料にも、蓄電池の固定方法の不備などによって故障が起きた被害事例が複数あり、地震などで大きな被害を受けないためにも、安定した場所へ設置する重要性が分かります。

容量20kWh超は消防署への届出が必要|設置基準とは別に確認

蓄電池の容量別
届出ルール
消防署への届出
(東京都)
火災予防条例
の規制
10kWh以下不要対象外
10kWh超
20kWh以下
不要原則対象※
20kWh超必要対象
※10kWh超~20kWh以下でも、消防庁長官が定める出火防止措置が講じられた蓄電池設備は規制対象外です。

蓄電池を設置する際は消防署への届出が必要かと火災予防条例などの設置基準が適用されるかを分けて確認しましょう。東京都では20kWhを超える蓄電池設備が届出対象ですが、10kWh超20kWh以下でも、所定の安全基準に適合しているかによって条例上の規制対象になるかが変わります。届出が不要だからといって、設置基準の確認も不要になるわけではありません。

東京都で20kWhを超える蓄電池設備を設置・変更する場合は、設置する7日前までに管轄消防署へ「電気設備設置(変更)届出書」を提出する必要があります。家庭用蓄電池であっても、20kWhを超えれば届出対象です。

蓄電池設備に関する基準は2024年1月の制度改正で、規制対象や届出対象がkWhを基準に整理されました。具体的なルールは各自治体の火災予防条例によって確認する必要があります。東京都以外で蓄電池を設置する場合は、施工業者や管轄の消防署に届出の要否や設置条件を確認しましょう。

蓄電池の設置場所の環境的な条件

蓄電池の設置場所に必要な環境条件
蓄電池の設置
環境条件の一例
詳細
メンテナンス
スペース
十分なスペースを
確保する
直射日光極力避ける
温度・湿度高温・多湿を避ける
(結露も注意)
放熱スペース製品指定の
スペースを確保する

蓄電池設置の際は一定の作業スペースが必要です。故障やトラブルがあった際の修理・メンテナンスのことも考えると、周囲に十分なスペースを確保しておくことが求められます。

蓄電池の設置場所は直射日光や高温・多湿を避け、風通しの良い場所を選ぶのがおすすめです。温度や湿度の高い場所に置くと故障のリスクが高まるため、安全に長く使うためにも適した環境に設置しましょう。

設置環境は製品によっても条件が異なります。希望の場所に置けるかどうかは、放熱・点検スペースに加えて搬入経路や配線工事も関わるため、見積もり時に相談するのがおすすめです。希望の設置場所を伝え、設置可能な機種や必要な工事費まで確認しましょう。

蓄電池を設置できるか無料相談

メンテナンスや点検のスペースがある

メンテナンスや点検のスペースがある

蓄電池の周囲には、設置・点検・整備・修理が行えるスペースを確保しましょう。設置時に配線等の作業を行うため、ギリギリの広さだと怪我や事故のリスクが高まる可能性があります。

風や地震で倒れた際に蓄電池に当たり、破損するリスクが高いため、周辺に自転車などを置くのも避け十分なスペースを確保してください。

設置場所だけでなく搬入スペースも確保が必要で、家の裏に広いスペースがあっても、運搬する横の道が狭いと蓄電池が通れないため、搬入経路も合わせて確認必須です。

直射日光を避ける

直射日光を避ける

蓄電池は高温になると性能に影響が出る可能性があるため、直射日光が当たる場所は可能な限り避けるのが基本です。日の当たりやすい南側は避け、直射日光が当たりにくい北側などが候補となります。

一般的な家庭用蓄電池にはリチウムイオン電池と呼ばれる充電式のバッテリーが内蔵されていますが、高温になると性能低下や安全面への影響が懸念されます。経済産業省でもリチウムイオン電池に関する注意喚起を行っているため、高温になりやすい直射日光は避けて設置するのが安全です。

ニチコンの蓄電池ユニット「ES-E1M1」の製品ページには、パワコン・蓄電池ともに直射日光に当たる場所へは設置できないと記載されています。日の当たる場所にパワコンを置くなら、オプションとして日除け板の購入・設置が必要です。

温度と湿度が安定している

温度と湿度が安定している
蓄電池の種類別
動作温度
温度範囲
住友電工
POWER DEPO® R
-20~45℃
長州産業
Smart PV Multi
-10~45℃
ニチコン
ES-E1M1
-10~40℃
オムロン
KPBP-Aシリーズ
-10~45℃

蓄電池の動作温度は選ぶ機種によって異なりますが、氷点下から40℃程度までが目安です。高温な場所に置くと正しい動作ができなくなったり効率が落ちたりする可能性もあるため、できるだけ温度変化の少ない日陰などを選びましょう。

長州産業やオムロンの動作温度には「結露・氷結がないこと」などと注意書きがされているので、記載されている温度の範囲内なら必ず問題なく作動するわけではありません。

結露が起こりやすいような湿度の高い場所も避け、蓄電池の動作を阻害しないよう注意しましょう。

製品指定の放熱スペースを確保できる

蓄電池の中に含まれるリチウムイオン電池は、稼働する際に熱を発します。壁などに囲われた場所だと放熱がしにくく、周囲の空気がこもって温度が上がるリスクがあります。風通しが良く、発した熱を上手く逃がせる場所を選びましょう。

特に、屋内に設置する場合は狭いスペースに置くと熱がこもりやすく、故障や劣化の原因になります。風が強く当たるような場所を選ぶのではなく、各製品が定める空間を確保できる場所に設置してください。

蓄電池 屋外の設置場所
蓄電池の屋外設置
おすすめの場所
理由
北側・日陰直射日光が当たりにくい
水はけが良い雨水が溜まらない
湿気が少ない
積雪・塩害の影響を
受けにくい
腐食・故障リスクを避ける
(設置できる製品あり)

屋外に蓄電池を設置するなら、北側などの日陰で水はけの良い場所がおすすめです。水はけが悪いと雨が降った際に水たまりができやすく、蓄電池への浸水などが気になります。

塩害や積雪はない方が好ましいですが、海の近くや雪の降る地域でも蓄電池の設置は可能です。塩害対策がされたもの、積雪のあるエリアでも設置できるモデルを選びましょう。

北側・日陰になる場所

北側・日陰になる場所
蓄電池の設置場所
方角別のリスク
設置の可否
北側有力候補
東側周囲の環境による
西側西日への対策は必要
南側日光対策が必要

屋外の設置場所としては、北側など直射日光が当たりにくい場所が有力候補です。必ずしも北側が適しているわけではなく、周囲の環境やスペースなども踏まえて検討しなくてはいけません。

西側や東側も地域や建物の構造によっては直射日光が当たりにくく、蓄電池の設置に向いています。基本的には北側の設置が難しいなら西側や東側を確認し、それでも難しいときは直射日光への対策をした上で、南側への設置を検討しましょう。

水はけが良く湿気が少ない

屋外では、雨水が溜まりやすい場所や湿気がこもる場所に蓄電池を置くのは避けましょう。水はけが良く、風が通って湿気がこもらない開放的な場所への設置がおすすめです。中には、防塵防水性能を備えた製品もあります。

例えば、長州産業の「Smart PV Multi」はIP55の防塵防水性能を備えており、雨や水しぶき程度は問題ありません。しかし、水没すれば故障・腐食のリスクがあるので注意しましょう。

本体はもちろん、配線や周辺機器についても水はけの良い場所に設置する必要があります。

塩害・積雪エリアでは対策が必要

塩害・積雪エリアでは対策が必要
寒冷・塩害エリア
設置可能な蓄電池
設置条件
住友電工
POWER DEPO® R
沖縄:海岸線から300m超
北海道・東北の日本海側:海岸線から700m超
上記以外:海岸線から300m超
(瀬戸内海は100m超で設置可)
長州産業
Smart PV Multi
海岸および汽水域から500m超
オムロン
KPBP-Aシリーズ
海岸および汽水域から500m超
※シリーズ全てが関連塩害対応ではなく、対応パッケージ・蓄電池ユニット・パワコンなどの対応範囲の確認は必要。

海沿いなど塩害のある地域では、屋外設置が難しい製品もあります。蓄電池を屋外に設置したいなら「重塩害対応」「塩害対応」などと書かれたモデルを選び、あわせて設置条件も確認しましょう。

積雪のある地域では積雪による荷重や落雪などの影響を考慮し、設置場所を検討しなければなりません。屋内設置ができる製品なら、塩害や積雪が気になるような地域でも設置可能です。

蓄電池 屋内の設置場所
蓄電池の屋内設置
おすすめの場所
理由
分電盤が近い配線効率が良い
工事費用を抑えやすい
玄関・土間
ユーティリティ
スペースを確保しやすい
環境が適しやすい
床の強度が高い設置時に安定する

屋内に蓄電池を設置するなら分電盤が近く、温度や湿度が安定している場所がおすすめです。分電盤が近いと配線などの工事がスムーズにでき、長さも短く済むことから費用を抑えられる場合があります。

温度や湿度が安定しやすい場所としては、玄関・土間・ユーティリティなどが候補です。ただし、家庭用蓄電池には屋内設置に対応していないものもあるので、必ず製品情報を確認しましょう。

蓄電池は重量があるため、古い住宅で床にきしみなどがある場合は、別途補強が必要になるケースもあるため現地を見て設置の可否を業者に確認してもらってください。

分電盤に近い場所

分電盤に近い場所

蓄電池の利用には既存の分電盤(ブレーカー)との連携が必要なため、可能であれば近い場所への設置がおすすめです。配線工事などを行う際にも距離が短く済み、安く抑えられる可能性があります。

分電盤から離れた場所に設置すると、配線距離や施工方法によって工事条件が変わるケースもあるので注意しましょう。

分電盤に加えて、パワコンや太陽光発電に関する設備との位置関係も確認して設置場所を選んでください。

玄関・土間・ユーティリティ

玄関・土間・ユーティリティなどは温度や湿度が安定しやすく、設置スペースも確保しやすいことから蓄電池の屋内設置のおすすめの場所です。十分な空間と環境を確保できるなら、設置を検討しましょう。

玄関やユーティリティだからといって必ずしも適しているわけではありません。脱衣所などとして使う可能性のあるユーティリティなどは湿度が高くなりやすく、設置が難しいケースも少なくありません。

床がコンクリートの土間は設置しやすい傾向にありますが、人が行き来する場所なので転倒などに注意しましょう。

床の強度が確保できる場所

製品別の
重量例
容量重量
住友電工
POWER DEPO® R
7.7kWh123kg
(パワコン約50kg込)
長州産業
Smart PV Multi
6.5kWh65kg
ニチコン
ES-E1M1
7.7kWh73kg
オムロン
KPBP-A
6.5kWh65kg

蓄電池は製品によって重量が大きく異なり、中には100kgを超えるものもあります。床の強度が弱いと転倒や破損のリスクが高まるため、蓄電池の本体重量を支えられるだけの床や基礎を確保できる場所を選んで設置しましょう。

室内だとコンクリートなど硬い床はほとんどないため、しっかりと安定していて床の強度がある場所を選ばなければなりません。古い住宅で床が傷んでいる場合は、補強工事が必要になる可能性もあります。

蓄電池の設置場所に関するよくある質問

蓄電池を安全に使うためには、ルールを守った場所への設置が欠かせません。「火事にならないか不安」「うちの敷地だと設置できないかも」などと心配になる方に向け、よくある質問と回答をまとめました。

屋内外のどちらに設置するのが良いのか、物置やクローゼットなど狭い屋内にも置けるのかなども解説しているので、設置場所に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

蓄電池は北側に設置するのが良い?

家の北側は直射日光を避けやすく、蓄電池の設置場所としては有力な候補となります。ただし、北側であれば必ず設置できるわけではなく、重要なのは周囲の環境が各製品の条件や法令を満たしているかどうかです。

北側でも明らかに狭いと設置が難しく、メンテナンスなどを行う際に通るスペースも確保できない可能性があります。南側でも状況次第では設置できる可能性があります。

蓄電池は屋外と屋内のどちらに設置するのがおすすめ?

蓄電池は屋外と屋内のどちらに設置するのがおすすめ?
蓄電池の種類別
設置の可否
屋内屋外
ニチコン
ES-BSM
可不可
ニチコン
ES-CSM
不可可
ニチコン
ES-DYL
可可

屋内外のどちらが適しているかは、選ぶ蓄電池の種類によって異なります。例えば、同じニチコンの蓄電池でも屋内設置・屋外設置を推奨しているモデルがあるため、設置場所の条件を確認した上で製品を選ぶことが大切です。

また、塩害のある場所や豪雪地域で蓄電池を設置するなら、屋内設置に対応した製品を選ぶと環境による故障リスクを抑えられる可能性があります。住んでいる地域の特性も考慮しつつ、どちらに設置するか検討しましょう。

蓄電池はコンクリートの上しか置けない?

必ずコンクリートの上に蓄電池を設置するよう義務付けられているわけではなく、製品の仕様や法令などに従い、安定して設置できる場所を選ぶ必要があります。製品ごとに基準が設けられているケースもあるため、確認した上で設置しましょう。

地震などで蓄電池が容易に転倒しない構造にする必要もあるため、床が安定しない場合は基礎工事や置台の設置が必要になり、追加費用が発生する可能性もあります。

敷地が狭くても蓄電池は設置できる?

敷地が狭くても蓄電池は設置できる?
種類別
蓄電池の大きさ
サイズ詳細
長州産業
スマートPVマルチ
6.5kWh
49×14.7×84.7cm
エクソル
蓄電池システム
5kWh
67×15×65cm

敷地が狭くて蓄電池の設置に不安がある場合は、コンパクトなモデルを選びましょう。蓄電池は製品によってサイズが大きく異なり、エクソルや長州産業では奥行きが15cm程度のモデルも用意されています。

また、エクソルや長州産業の蓄電池は条件を満たせば屋内設置が可能です。エクソルの場合は、転倒防止として専用スタンドの使用が条件とされているため注意しましょう。

家が狭いからといって蓄電池の設置を諦める必要はありません。周囲の点検・搬入スペースなど設置に必要な条件を確認し、自宅の環境に合うモデルを選びましょう。

蓄電池は設置場所で工事費用が変わる?

蓄電池は設置場所で工事費用が変わる?
蓄電池の設置
費用が変わる要因
工事内容の例
屋内・配線延長
・床の補強
屋外・配線延長
・地盤の基礎工事
・転倒対策
・日よけ板の設置

床や地面の強度が足りなかったり、設置環境を改善する必要があったりする場合は追加の工事費用がかかる可能性があります。見積もりで現地調査をした際に設置できる環境か、追加費用がかかるか確認すると安心です。

特に、屋内に設置する場合は重さのある蓄電池を安定して置ける場所を確保しなければなりません。湿気や温度にも注目する必要があるため、屋内設置を検討しているなら見積もりの段階で伝えましょう。

三浦 瞬
三浦 瞬

蓄電池の販売担当者に話を聞いたところ、多くの方が屋外設置を選ぶと言っていました。ただし、必ずしも屋外にする必要はないため、家の状況や設置する製品によって選び分けましょう。

蓄電池は物置やクローゼットに置ける?

物置やクローゼットなど狭い場所でも、法令や各製品が設ける条件が満たされていれば蓄電池は設置可能です。ただし、物置のような狭い場所は湿気がこもりやすく、温度や湿度の条件を満たせない可能性があるため注意しましょう。

また、周囲に洋服や物をたくさん置いてしまうと点検やメンテナンスを行う際の妨げにもなります。放熱もしにくくなり、熱がこもって故障するリスクもあるため、十分なスペースを確保できる場所を選ぶのがおすすめです。

海の近くに蓄電池を設置できる?

海の近くでも設置できる蓄電池はあり、中には塩害地域に対応しているモデルも存在します。製品によって海からの距離など設置条件が設けられているケースもあるので、お住まいの地域に対応しているか確認してください。

例えば、長州産業の「Smart PV Multi」には重塩害地域に対応したパッケージがあります。蓄電池ユニットやパワーコンディショナなど構成機器ごとに対応仕様や設置条件が異なります。

太陽光パネルを一緒に設置する予定なら、蓄電池とあわせて塩害に対応しているモデルを選びましょう。長州産業やニチコンでは、太陽光パネルと蓄電池の両方で塩害地域への設置に対応している製品もあります。

まとめ

最後に、蓄電池の設置場所についておさらいしましょう。

  • 蓄電池の屋外設置は北側など直射日光の当たりにくい場所がおすすめ
  • 屋内は分電盤に近く十分なスペースが確保できる場所へ蓄電池を設置
  • 塩害や積雪がある地域は環境に対応した製品を検討

蓄電池を屋外に設置する場合は、北側などの日陰で水はけが良く点検スペースを確保できる場所をまず確認しましょう。屋外に適した場所がない場合は、分電盤に近く床の強度を確保できる屋内も候補になります。

設置できる環境は製品によって異なり、消防法や自治体の火災予防条例を確認する必要もあります。20kWhを超える蓄電池では消防署への届出も必要になるため、最終的な設置場所は施工業者による現地調査で決めるのがおすすめです。

三浦 瞬
三浦 瞬

消防法での扱いやメーカーの設置条件は、蓄電池の容量や構造によっても異なります。

北側であればOK・コンクリートの上なら置けるなど自己判断せず、製品のサイズや設置条件、搬入経路まで確認したうえで、自宅に合う場所を施工業者と決めてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。